[本]iPhoneショック

2008年1月30日 at 11:31 pm コメントをどうぞ

「iPhoneショック」が、他のアップルやスティーブ・ジョブズを語る書籍と異なるのは、帯に書かれた「日本メーカーはなぜ魅力的な製品が作れないのか?」というメッセージに表れているとおり、「日本のものづくり」という軸があるところだと思います。
また、こうした林さんご自身の思いが込められているのは勿論のこと、取材を続ける中で接触された日本のケータイづくりに関わる方々の思いも込められた本だと言えると思います。
中でも、アップルになし得て日本のメーカーに作れなかったポイントとして、「ハードとソフトを手がける(p111)」アップルと、「機能や技術、デザインをキャリアに任せる(p240)」日本のメーカーという視点が非常にしっくり来ました。

日本のケータイは、組込まれるソフトの一つ一つまでキャリアが決めて、しかもキャリアごとに異なります。
JavaVMは、アプリックスのJBlend、ブラウザはACCESSのNetFront、3Dは○○社のソフト、サウンドは、、、というように。
この仕様に合わせて大量で複雑化したソフトをせっせとインテグ屋さんが繋ぎ合わせている。多大なコストと時間をかけて。

一方、たとえ他社のアプリケーションであってもiPhone版のものを自社開発しているアップル。(p225)
だからこそ、あの美しいシームレスな動きを実現できるのだと思いました。

日本のケータイづくりは、種類も少なく一機種100万台出ていた一昔前とは異なり、一機種数十万代で利益を出さなければならず、一方でコストは増大する一方、という損益面でも厳しい状況です。
そんな中で、グーグルを中心とする団体のアンドロイドという携帯用のプラットフォーム(p246)は、開発費のコスト削減に貢献するもの、と注目しています。

それから最後にもう一点。
「製品の世界観を作り込む(p248)」という視点は、私がアップルの製品に魅力を感じる理由が、まさにここにあるのだと実感しました。
アップルの製品を見ていると、「なぜこのような仕様にしたんだろう?」と思うことがあります。でも、そこには必ずアップルとしての明確な意図があると思うだけで、ワクワク感が増し、「なぜ?」を巡る旅は楽しくなります。
それも、林さんを始め、その様々な解釈を世界中の人々が発信しているからこそ。
今後も、アップルに関する情報に注目して行きたいと思います。

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[BW]Deliver a Presentation like Steve Jobs [本]アップルとグーグル

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