Archive for 2008年8月3日

iPhoneアプリの可能性

「iPhoneアプリには、どんな可能性が秘められているのか?」という疑問のもと、ちょっと乱読してみました。

現時点の結論としては、「何かスゴいことが起きそうな予感がするけど、儲かるかどうかは分からない」となってしまいましたがm(__)m、一応、メモとして記録しておこうかと思います。

■開発者にとっての魅力
-優れた開発環境
-世界各国に同時流通が可能。しかも、キャリアごとに交渉する必要なし。
-アプリの売り上げの70%をもらえる(一般的には50%らしい)

http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20376901,00.htm
http://satoshi.blogs.com/life/2008/07/photoshare-4.html
http://satoshi.blogs.com/life/2008/07/photoshare-4.html

出荷台数でいったら、ドコモ向けに作った方が市場は大きいけれど、ドコモ携帯のOSは一つではないし、1機種新しいものが出れば、それに合わせてアプリを作り替えないといけない、それには多大な時間をコストがかかる。
新しいアプリを開発するよりも、加工し直すことに時間とコストをかけなければいけない、という本末転倒な状況がiPhone向けなら解消されるという利点。

それから、自社のアプリを乗せてもらうために、キャリアと交渉する必要がない、という利点は、特にベンチャー企業にとっては大きいメリット。

■投資家にとっての魅力
-クライナー・パーキンスによるiFund(1億ドル)の創設

http://jp.techcrunch.com/archives/20080731kleiner-perkins-ifund-invests-in-stealth-gaming-startup-ngmoco/

少なくとも、クライナー・パーキンスは、iPhone向けのアプリ開発企業に可能性を見出している、らしいです。
でも、「これはAppleによるお膳立てかも知れない」と思ったりもしますが、背景は分かりません。

一方で、「iPhoneは市場が小さいから、iPhone向けアプリは投資には値しない」と考えるVCもいます。
それに反論する元マイクロソフト社員のScobleは、次のように発言しています。
http://scobleizer.com/2008/07/26/the-silicon-valley-vc-disease/

He forgets that the small, seemingly unimportant platform today that gets early adopters excited will become the large, dominant platform of tomorrow. It might take 10 years, though, which is too long for VCs to care about. How long did it take Visicalc to happen on the Apple II? Or Aldus Pagemaker to happen on the Mac? A few years at minimum. iPhone is only one year old.

今はアーリーアダプターしか受け入れられていないプラットフォームだって、明日には主要なプラットフォームになることだってあるんだ、と。

〜明日は何が起きるか分からない〜
考えてみれば、Googleだって検索と広告ビジネスが結びつく前は、だれも儲かると思っていない中で、出資した投資家がいたわけです。

web2.0企業の代表例とされるMyspaceやFacebookだって、その将来は分からない。
最終的に囲い込みに失敗したCompuServeやAOL, Netscape, Napster, Yahooの二の舞を踏まないように、opennessとcontrolのバランスをどう取るか、また「一時的なブーム」かも知れないという現実と奮闘中とのこと。
https://www.technologyreview.com/Biztech/20922/page1/

モバゲーで稼ぎまくっていたDeNAも、最近は雲行きが怪しい模様。
http://hachimitu.jp/blog/archives/2008/07/30115526.html

本当に、明日は何がどうなるか分からない。
分からないけれど、「何か大きな変化が起きるかもしれない」と思って世の中の変化を観察することは、楽しいことだと改めて思います。
Appleには、その変化の種をいつまでも世の中に蒔き続けて欲しいです。

■おまけ
「良く分からないのよね」と適当なことを言って終わりにするのも何なので、「これは面白いことになるかも」と思われるアプリを2つほど。

-Tap Tap Revenge(無料)

ダンスダンスレボリューションのTap版。

何とこのアプリ、100万ダウンロードを記録したそうで、音楽業界も注目しているとのこと。
新曲を、このゲームのBGMに使ってもらい、PRとして活用したいとか。
ゲームが他業界のPR手段になるかも、という例。

http://jp.techcrunch.com/archives/20080731tap-tap-revenge-approaches-1-million-users-music-industry-takes-notice/

-midomi(無料)
自分で歌ったり、ラジオのスピーカーにiPhoneを近づけると、曲名を検索してくれます。


私は、このアプリを使って「曲名を知りたい!」と長年思っていた曲を検索し、iTunesで購入しました。
これって、iTunesでの購買行動につながったら、Appleからいくらかもらってもいいんじゃないの?と思ったりします。

ちなみに、これは、PC上で利用できます。
http://www.midomi.co.jp/

サイトを眺めてみると、音楽版SNSのようで、ケータイ小説ならぬケータイ音楽が生まれる可能性がありそうな気がします。
しかも、いきなり世界デビューですね、iPhoneなら。
ただ、現時点では、iPhone版では検索機能だけで、SNS機能は使えませんが、いずれアップデートされるのではないかと思います。

以上、本日はこれにておしまい。

2008年8月3日 at 5:17 pm コメントを残す


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