非常に興味深い「もてぷよ」現象
ここ最近の謎の背景が、徐々に分かって来た。
ずっと気になっていたのが、最近の若い子は足が太くなってきていること、しかも恥ずかしげもなく堂々と見せている、ということ。
これは、食生活の変化がもたらしたのか?「理想の体系は細身」という価値観に変化が出て来たのか?不思議で仕方なかった。
一週間ほど前に、知人から「そうそう、今はぽっちゃり系がモテるらしいよ」と聞いた。いや、ビックリ。
そして、昨日は新聞のテレビ番組ページで「NHK東京カワイイTV」の特集が「もてぷよ」であることを発見。20~40代女性を中心に、体系が太めでも可愛く見える「もてぷよ(もてるぷよぷよ)」が支持を集めているそうな。
この筋書きを見て、「これはアパレル業界が仕掛けた流行だな」と思った。
人口が減少していく日本で、新たな顧客層を発掘するには、今までおしゃれは出来ないと思い込んできた太めの女性をターゲットにすればいい、という流れは納得できるではないか。
番組を見てみると、「もてぷよ」という言葉を編み出したのは、講談社の女性雑誌「STORY」の編集長だった。しかも3年前から提唱しているそうだ。3年経ってようやく日の目を見たということか。考えてみれば、それまで表紙を飾っていた黒田知永子さんから、大柄な清原亜希さんに変わった頃からなのかも、と思ったりした。
40代女性は分かった、じゃあ、20代の若い子達の現象は何が背景なんだ?
と見ていたら、何と若い世代のファッションリーダーは森三中だというではないか。
そうかー、そういうことだったのかー。
今まで太め体系にはタブーだとされていた、パステルカラー、ボーダーやドット柄、ミニ、モコモコ素材を大胆に取り入れた森三中のスタイリストさんが背景にいた。
時代が変われば、価値観も変わる。そんな思いを新たにした。
私が高校生だった15年くらい前は、十分痩せているにも関わらず、体を酷使して無理なダイエットに走る女の子が普通にいた時代だ。彼女達が今の時代に生きていたら、人生変わっていたかも知れない、とも思う。
私自身、手足が短い上に下半身デブ、関節も太い、という残念な体系の持ち主なので、大学生になっても周りから笑われていたし、「世の中の女性は痩せている人が多いなあ。。。」といつも思ってきた。それが今や、町中で見かけるポッチャリ系女性の多いこと。。。
でもね、と思う。
体系に何らかのコンプレックスがあって、それを恥じらう姿も可愛さの一つなんじゃないの?と。
もし今、私が20代前後だったとしても、この流行には乗らないなあと思う。とてもじゃないけど、あそこまで自分の体系を露に出来ませんよ。
それから、番組中では「20代〜40代女性」と一括りにしていましたが、当然ながら20代と40代では服のスタイル、見せ方は全く異なります。
STORYの編集長が、「自分の体系を少しでも良くしようと努力しているんだけど、必死さが見えないところがいい」と言っていましたが、まさにそこ。
若い子達には、努力のかけらも見えないんだよなぁ。。。森三中なら、努力しなくてもいいんだけどね。(30代おばちゃんの一意見)
最も私の心に響いた編集長の言葉。
「努力がなくなったら、「ぷよ」ではなくで「ぶよ」になるんです」
濁音だけは避けたい、と思った次第。
Add comment 2009年11月8日
[映画]ベンジャミン・バトン
病と闘う友人から薦められた一本。
映像技術は優れているのだろうけれど、ストーリーは大したことないんだろうと勝手に思って見ずにいた一本。
でも、「生きる」ことについて真剣に考え抜いている友人が「良かった」と思った作品だ。この作品に何を感じ、何を「良かった」と思ったのか、少しでも知りたいと思った。
考えてみれば、人の視点から映画を観ようと試みるのは初めてだ。だから、見終わった後の印象も、ただ単に「良かった」「大したことなかった」ではなく、
「ああ、この台詞に考えさせられたのかな」「この終わり方が良かったと思ったのかな」という思い。今の自分が置かれた状況で観ていたら、素通りしていたかも知れない台詞の数々が、重くずっしりと私の心に刻まれた。
恐らく、この作品の評価の分かれ目は、鑑賞者が自分の人生と照らし合わせて考えて観るかかどうかにあると思う。
もう一つ、この作品の映像技術についても少し触れておきたい。
映像技術担当者のTEDでのスピーチ。
技術も人も金もなく、不可能だと思われていたプロジェクトを可能にしたというエピソード。
どんな状況でも可能性はある。
みんな、君の回復を信じているからね。
Add comment 2009年10月25日
今だから理解できること
(海外に限らずですが)海外に行く際のアポの取り方(特に学生の方へ) – shibataismの日記
自分の修士課程時代を振り返るとともに、改めて猛反省しました。
私自身も、シリコンバレーの企業にアポイントをお願いした経験があるだけに、本当に耳の痛いエントリでした。
特に、自分達が会うことによって、相手の方にどのようなメリットがあるのかを全く認識していませんでした。筆者の方は「自分も20歳そこそこだった」と書かれていますが、私なんて20歳そこそこどころか、30歳を目の前にしていた年齢。お恥ずかしい限りです。
こうして振り返ってみて、このエントリを「耳の痛い」ものだと認識できるのも、当時、本気で叱って下さった方がいたからだと改めて思います。
世の中には、自分の誤った行動を改善するためのヒントを周りからたくさんもらっているにもかかわらず、他人事のように捉えて全く改善できない人もいます。それは、認識する側にも問題がありますが、指摘する側の言い方が優しすぎることも一因ではないかと思ったりもします。
その点、今思い直すと、私は恵まれていたと強く思います。優しく見過ごしてもらわなかったことを、むしろ感謝しています。
それから、とても言い訳がましい表現ですが、このような過ちは、学生に限った話ではないのではないかとも思います。
というのは、これらの書籍を読んで分かったこと。
英語で意見を通すための論理トレーニング
3行で伝わる英文ビジネスEメール
これらの書籍では、「相手に何かを依頼するときは、自分(I)ではなく、相手(You)の視点で考えること」「どれだけのメリットがあるかを強調すること」が、繰り返し述べられています。
特に、「英語で意見を通すための論理トレーニング」では、日本人特有の誤りを指摘しつつ、悪い例と良い例が比較されているので、「自分たちの行為の何が悪いのか、具体的に良く分からない」という学生さんは、参照されると良いかと思います。
と、こんな片隅で情報を発信しても届かないとは思いますが。。。(^_^;)
Add comment 2009年9月26日
[本]スティーブ・ジョブズ 成功を導く言葉
タイトルを読んで、「あ〜、あなたなら読みそうな本ね」と思われたことでしょう…(^_^;)
そこで、今回は「決してマニア向けの本ではない」ということを頑張って語ってみたいと思います!
この本では、今までジョブズがプレゼンやスピーチ、インタビュー、社内で語った台詞の数々の英文と秀逸な訳とともに、それにまつわるエピソードや解説が書かれています。
章立ては以下の通り。
第1章 新しいマーケットを創り出した言葉
第2章 ビジネスを成功へと導く言葉
第3章 孤高のブランドを築き上げた言葉
第4章 仕事に妥協しない信念の言葉
第5章 世界を一変させる革新の言葉
第6章 聴衆を魅了するプレゼンの言葉
第7章 揺るがないビジョンをつかむ言葉
第8章 人生を自ら切り開く言葉
「でもさー、これってアップルやスティーブ・ジョブズに特別な思い入れがある人が読むからグッとくるわけでしょ?」
「私にとっては、スティーブ・ジョブズもビル・ゲイツも、マイケル・デルも一緒だよ」
おっしゃること、分かります。もし、この本がビル・ゲイツやマイケル・デルの本だったら、私は間違いなく読んでいない。
分かった上で、是非ともオススメしたいのは、こんな方。
(1)スティーブ・ジョブズのスタンフォード大でのスピーチに感動した方
(2)英語のスキルを上げたい方
(1)スティーブ・ジョブズのスタンフォード大でのスピーチに感動した方
今までアップルの製品を使用したことがなくても、世界中に感動を与えたこのスピーチに心を動かされた人は私だけではないと思います。
彼が歩んで来た人生について、何の予備知識もなく聞いた人でさえ感動を与えたということは、彼のストーリー構成能力であり、人生経験に裏打ちされた強力なメッセージが込められていたからこそでしょう。
でもここで、もっと彼の人生について知っていることがあったとしたら?このスピーチの感動が、さらに深くなると思うのです。
彼がどういう考え方の持ち主で、何を目指し、どう社員を導いてきたのか?それが分かるのが、この本。
例えば。
このスピーチを聞いたことがある人なら、ジョブズがアップルを追い出されたことがあるのはご存知だと思います。
でも、彼を追い出した当時のCEOは、ジョブズが自ら説得してアップルに招いた人。この口説き文句は有名なのですが、この台詞を考えると、何とも切なさが増します。
この本を読んで、スピーチをもう一度聞き直すと、「これってこういうことだったんだ…」という思いとともに、感動が深まること間違いなしです!
(2)英語のスキルを上げたい方
この本で取り上げられている英文を読むと、驚くほど平易な単語が使われていることが分かります。
平易な単語の組み合わせにより、パワーを持つメッセージが生まれるということが、大変興味深いです。
ちょっと本からは離れますが、ここに、面白い統計がありまして、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、マイケル・デルがプレゼンで使用したテキストの分析がされています。
Bill Gates and Steve Jobs: Keynote text analysis
http://blog.seattlepi.com/microsoft/archives/110473.asp
一文に含まれる単語数や、難しい単語の比率、分かりやすさ、といった指標で、どれを取ってもジョブズのプレゼンが分かりやすい、という結論。
人々の心をつかむには、ストーリーの構成も重要ですが、分かりやすい表現を用いることも重要だということ。
そう考えると、英語の学習に対する姿勢も何となく変わってきませんか?
私は、中学・高校で習った単語を改めて見直そうという気持ちになりました。
例えば、buildという単語。
” I’m a product guy. I believe if you build great products, people would respond to that.”
私は、これを見て、「私だったら make product と作文するな」と思いました。なぜ build なのか?
ちょうど持っていた「ビジネス・プロフェッショナルが使うパワー英単語100」によると、
“Build” には建造物のプロジェクト、つまり、計画に従って材料と努力を投資し、特定の段階を経て遂行されるというイメージがあります。そのため、よく考えられた計画と目的があるように響きます
とありました。
納得!!こうして、一つ一つ丁寧に英文を見ていくと、面白い発見があります。
それから、それぞれの訳が秀逸なので、「私だったら、どう訳すかな…」と考えながら読むのも面白いです。
ので、英語のスキルを上げたい方には、オススメです!
ちなみに、書店の規模によっては置いていないところもあると思うので、ご購入はアマゾンが便利です。
Add comment 2009年6月14日
吉岡さんの「日本語が蘇るとき」を読んで
吉岡さんの「日本語が蘇るとき」を読んだ。
本エントリの主題となっている書籍「日本語が亡びるとき」は、”積ん読”状態になっているので、書評を絡めることは出来ないのだが、梅田さんのかつてのブログが懐かしく思い出されたので記録。
ITにおけるビジネスを専門とする梅田が、世界で起こっている事をブログで紹介するという連載をかつてもっていた。英語で書かれた記事を日本語で解説するという行為はまさに水村の言う二重言語者である。梅田は自分の後ろに彼のような二重言語者が数多く現れることを期待したのではないか。しかしかつての彼のようなITの最先端を日本語に翻訳し日本語で発信し続けるブログは今日現在現れていない。
2001年2月。従兄がスタンフォードに留学していた際に、初めてシリコンバレーを訪れた。
シリコンバレー発祥の地と言われているHPのガレージを見た後の、HP本社の広さの衝撃。牧歌的風景が広がるオラクル村、Yahoo!、MaCafee、聞いたことのある会社のオフィスを眺めながら、既に大きく成長した企業が目立つ一方で、これらの企業に対抗すべく数々のベンチャー企業が生まれては消え、を繰り返していることを知った時、「何て面白い場所なんだ!」と思った。この時から、「シリコンバレーで起きていること」は私にとっての最大の関心事となった。
日本に帰ってから、梅田さんのブログを知り、本当に有り難い情報源となった。当時は、関心はあるものの、何を情報源にすれば良いのか全く分からなかっただけに。
土日を除いて毎日更新されるエントリが楽しみで楽しみで仕方なかった。土日の更新がないことが寂しいくらいに。
スティーブ・ジョブズのプレゼンがいかに素晴らしいものであるかを知ったのも、ベンチャー企業がIPOをするということの意義を考えさせられたのも、今では当然のように利用しているRSSリーダーというツールがあることを知ったのも、このブログを通してだった。
後に、慶應ビジネススクールに入学し、校内で梅田さんの特別講義を受ける機会にも恵まれた。
所属した研究室でシリコンバレーに行く機会にも恵まれた。この時に、訪問したPostiniという会社で、いかに今までサバイブして来たかという話を創業者からリアルに聞くことが出来た。数年後、Googleに買収されたというニュースを知って、シリコンバレーのダイナミズムを肌で感じた。
今では、Bay Areaに住む同年代の友人も出来て、彼らと日本やBay Areaで会った時や、メールでシリコンバレーで起きていることを話題に出来るのも、梅田さんのブログがあったからこそだと確信している。
こんな思いに浸りつつ、確かにあのブログ以来、「ITの最先端を日本語に翻訳し日本語で発信し続けるブログは今日現在現れていない」のはおっしゃる通りだと思った。
と同時に、今後、このようなブログが出てくる(日本語が蘇る)可能性はあるのだろうか、と考えたりする。恐らく、期待されているのは自分のような30歳代前後なのだろう、と思いながら。
渡辺千賀さんのブログで「日本は立ち直れない」という言葉だけが切り取られて、批判されている様子を見ると、二重言語者の増加は見込めそうにない気がする。
でも、渡辺さんは批判を覚悟の上で、それ以上に危機感を持ったからこそ、一人でも「海外に目を向けようとする姿勢」を持つ人が増えて欲しいとの思いで書いたエントリではないかと思うのだ。
で、私はどうなのか?
拙い訳と数行の感想文程度であっても、テクノロジーの世界で起きている様子をメモしていけたらな、くらいにしか思ってない。のが正直なところ。
ネットの世界の隅っこで、ほそぼそと暮らして行こうと思ってマス。
Add comment 2009年5月9日